AIは人間に取って代わるものとして語られることが多くありますが、豊かな社会を実現するためには、AIと人間のどちらが優れているのかではなく、AIと人間がどう共存していくのかが重要であると考えています。
AIは大きく2つのタイプに分けることができます。人間が行っていた作業や工程を代替するAIと、ある顧客が商品を購入するかしないかなどの将来を予測するようなAIです。このうち後者のAIについては、予測結果を人間が信用できず安心できないと感じてしまう人が多い傾向にあります。
予測を行うAIが信用ならないもの、よくわからないものと思われがちであるのは、AIの技術が専門的であるからだけではなく、AI自体が目に見えるものではないことが大きく影響しているのではないでしょうか?
中身のよくわからないAIが予測を行ったところで、その結果だけを見て人間が満足・納得することはないと考えております。そこで重要になるのが予測結果の特徴についての根拠や説明です。
AIは過去データを学習することで、パターンを見出すことが得意であり、人間には気が付かなかったモノやコトを発見することができます。しかし、なぜこの予測結果が出たのかについては教えてくれないので、予測結果の特徴を解釈するのは人間であるデータサイエンティストが行うべきことです。
「AIが予測を行い、その予測結果の解釈を人間が行う」
これこそが「人間とAIの共存」であり、豊かな社会を実現するために必要なものです。社会への浸透度合いを考えると、AIはまだまだ黎明期であると言えます。だからこそ人間がAIをフォローする活動が必要であり、この活動を継続することでAIの技術が身近になり、人間社会にとって使いやすいモノになっていきます。AIの領域で社会に貢献できることは多いと日々実感しております。
AIをもっと身近にお届けできるように、改善と努力を怠らずに精進しております。
コグニロボ株式会社
代表取締役 和田 温